DMM社からのお誘いを受け、思うところありまして、僕の考えや意見をお伝えする場、「楠木建の頭の中」をひらくことにしました。

 

 

以前はPCのエクセルでやっていた読書記録や音楽・映画の視聴記録を移そうということでTwitterを始めたのですが、そのうちに仕事のアウトプットの記録や日常生活での断片的な思考のメモとしても使うようになりました。僕のTwitterをご覧いただくと分かるように、【本】とか【音楽】とか【仕事】とか【メモ】というタグをつけてツイートしています。

 

「楠木建の頭の中」は僕のTwitterの拡張版というか裏バージョンです。 仕事や生活の中で経験したこと・見聞きしたことから考えたことごとを配信します。

 

この10年ほどTwitterを使ってきて、以下の3点について不便を感じていました。

  1. 140字しか書けないということ。これは!という本の感想にしても十分に書けません。
  2. オープンな場なので、仕事や生活経験の具体的な中身については書きにくいということ。
  3. とりわけ不便なのは、考えごとや主張の【メモ】をツイートすると、不特定多数の人から筋違いの攻撃を受け、それが広がり、「まとめサイト」などで(意図的に?)曲解された記事になるという成り行きがたまに発生するということ。

もう少し長く書ける「拡張版」があれば1の問題は解決しますし、クローズドな場に限定した「裏バージョン」があれば2と3の不都合を気にせずに話ができます。加えて、この場であればお読みいただく方々に質問やコメントをいただき、やりとりするのも容易になります。

 

「楠木建の頭の中」ではそういうことをやりたいと思います。 気が向いたらご質問やコメントをいただき、僕からもお返事します。内容によってはまとまった議論をしたいと思います。成り行き次第ですが、メンバーの方々と直接話をする機会をつくるかもしれません。

 

ビジネスや経営に限らず、人間の世の中について考えることに興味関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。

お申し込みはこちらまで→https://lounge.dmm.com/detail/2069/

 

小生所属の趣味のロックバンドBluedogs。自分たちが聴いていて気持ちイイ曲をやるというのが基本方針でして、結成30年ともなるとこれまでライブでやった曲は100曲か200曲はあると思います。その中から演奏して気持ちイイ曲ベスト10(お客様が聴いていて気持ちイイかどうかは別問題なので注意)を挙げたいと思います。

 

 

10位:Rock & Roll (Led Zeppelin)

イントロのドラムリフが鳴るともうたまりません。ライブの1曲目に最適。次回の秋のライブはこれで始めようと思います。

 

9位:Gypsy (Escape)

80年代に現Bluedogs、当時Escapeの河村隆氏と共作したオリジナル曲。最近はバンドでの演奏の賛成が得られず、残念です。

 

8位:Them Changes (Jimi Hendrix)

リフを延々と繰り返すベースなのですが、このリフが不思議で麻薬的(やったことないけど)。やっているうちにトランス状態になります。ヨダレ必至。

 

7位:Why Arern't You Ready? (Johnny, Lewis, and Char)

いっときは必ずこれでライブを始めていた。これもギゴギゴギゴゴとリフをひたすら繰り返すのが気持ちイイんですね、ええ。とくにギーソロのところが後ろでやってて最高。

 

6位:Ticket To Ride (The Beatles)

ひとつ前のブログでも話しましたとおり、この曲はヴォーカルを取るのですが、コーラスとのハーモニーが最高に幸せ。

 

 

5位:Finger (Johnny, Lewis, and Char)

ジミヘン系の名曲。テンション高し最上川。ギターとのユニゾンのフレーズ、やっててシビれます。

 

4位:Rock & Roll Soul (Grand Funk)

ダンサーも入って毎度楽しくやっています。

 

3位:High Voltage (AC/DC)

AC/DCのわりにはベースも凝っている。後半の盛り上がりで過呼吸必至。

 

2位:Rock & Roll Damnation (AC/DC)

一言で言って魂の開放。Release Yourself! 大きな声で歌いましょう。

 

 

第1位:Sweet Talker (Whilesnake)

ブギー!ひたすらブギー!俺を興奮させるために存在する曲。このところ必ずライブでやっています。これでもかこれでもかと来る楽曲構成に感謝。

 

 

 

20世紀最大最強のポップ/ロックバンド、The Beatles(ただし最大最強のシンガーはElvis)。その名曲は数知れず。全部が全部とは申しませんが、ざっくり言って録音された曲の4分の1は世紀の名曲ぞろいといえるでしょう。

 

例によって「榮林」にエビそばを食べに行ったところ、たまたま通されたテーブルが1979年にJohn Lennon氏が最後にここで食事をしたときに座ったところで、帰宅して思わず超名盤Revolverを聴きました。この際、僕の選ぶThe Beatles名曲ベスト20をご報告いたしましょう(最初はベスト10にしようかと思ったがさすがに無謀だった)。

 

 

20位:Free As A Bird

Lennon死後にリリースされた編集ものですが、冒頭のブーンというギターの音がたまらなくBeatles。イントロの引っかかり気味のギターが最高。ホントに鳥になって飛んでいるような開放感。たまりません。

 

19位:Honey Pie

McCartneyが(おそらく)ちゃちゃっと創った(に違いない)美メロ。流れるようなコード進行。天才の天然素材を生かした名曲。

 

18位:Dizzy Miss Lizzie

Twist & Shoutもイイが、こっちのほうがLennonの暴力的なキレが強く出ていてこちらを取りました。ピュアなロックンロール。LennonのElvisに対する尊敬の念が色濃く出ているのもイイ。

 

17位:Happiness Is A Warm Gun

歌詞、メロ、構成すべてにおいてLennon独自世界。Aメロのコード進行が大スキ。あと、終わりのほうの"Happiness is a warm yes it is--guuuuun"の歌いまわし。これ最高。死にそうになる。

 

16位:While My Guitar Gently Weeps

サビのメロがとてつもない。Aメロからはまったく予想できない究極美メロが突然出てくる。これ、ほんとにスゴいですね、ええ。

 

15位:I Feel Fine

単にポップなだけでなく、疾走感がとんでもない。Bluedogsでもヘヴィーにアレンジして演るのですが、盛り上がること甚だしい。

 

14位:You've Got To Loose That Girl

この時期のMotown志向の名曲。前サビから自然なAメロを経てサビ、これだけでもスゴいが独創的なブリッジがまたイイ。そして何よりもあのコーラス。エンディングまでコーラスが異様にイイ。

 

13位:You Never Give Me Money

McCartneyの才能が顕著に出た遊びたっぷりの名曲。こういう曲をつくれる人は他になし。構成もイイが歌いまわしが最高。同系統のRockey Racoonもそうなのだが、歌詞とメロのマッチングが素晴らしい。意図して出てくるものではない。偶然完全。すなわち天才。

 

12位:Drive My Car

Motown的R&B系の曲だが、それにしてもメロが独特。ギター一本で歌ってみると、メロの異様さがよーくわかる。黒人にはない黒っぽさ。ベースの強いハネがたまりません。

 

11位:Help!

いきなり歌が始まるというのが同時代的なBeatlesの衝撃だったということですが、この曲はその典型。AメロからBメロへの流れる展開。曲としての完成度が尋常でない。最初から最後まで完璧に構成されている。

 

「Beatles」の画像検索結果

 

10位:She Loves You

世にこれほどキャッチーな曲はない。

 

9位:A Hard Day's Night

最初のギターのコード一発でノックアウトされた。疾走感、楽しさ、ポップでキャッチ―、コンパクト、パワフルなコーラス。ライブ時代のBeatlesのイイところが全部詰まっている

 

8位:Ticket To Ride

不思議なメロ。独自の余韻。それでいてヒジョーにロック。特筆すべきは凝ったコーラス。Bluedogsでもよく演奏するのですが、歌っていてこれほど気持ちイイコーラスはございません。

 

7位:Till There Was You

超絶美メロ。ありえないコード進行。よく家でギターで弾きながら歌っておりますが、ホントに気持ちイイ。

 

6位:I Saw Her Standing There

ロックンロールのヴォーカルとしてもMcCartneyはまごうことなき天才。とんでもなく歌が上手い。その美点がいちばん深く味わえる曲。とくにブリッジのぐいぐいくるノリは極上至極。

 

5位:Come Together

とにかくあのベースにはぶっ飛んだ。かっこいい!これが引きたくてBluedogsのライブでもよくやらせていただいております。

 

4位:Nowhere Man

最高のフォークソング。Lennon/McCartneyの完璧なコーラス。曲としても一切無駄がない。天才の炸裂。

 

「Beatles」の画像検索結果

 

3位:Sexy Sadie

完成されたLennonの精神世界。コード進行が絶妙。それに乗せたシャウトで昇天!南無阿弥陀仏。

 

2位:I Want To Hold Your Hand

子どものころ、最初にシビれたのはこの曲。衝撃的なまでにポップ。女の子とつき合う楽しさを完璧に曲にしている。いったんブリッジで落ち着かせて(またこのコードが絶対思いつかない天才個所)からの爆発的な盛り上がり。緊張と弛緩と緊張の芸術。

 

1位:And Your Bird Can Sing

私見ではこの曲にBeatlesの素晴らしさが凝縮している。出だし一発で持っていかれるギターのリフ。ハネて歌いまくるベースライン。美メロと美ハーモニー。BメロのLennon全開のギターのバッキング。それでいてあくまでもコンパクトであっさり。とりわけ第3コーラスの凝りに凝ったハーモニーとその裏でのベースの2音づつの下降フレーズ。これこそがBeatlesの最高瞬間

先日のBluedogsのライブ、おかげさまをもちまして盛況のうちに恙なくとりおこなわれました。お足元もよろしい中、お出でいただきました皆さまのご厚情に感謝し、ここに報告申し上げます。

 

場所はいつもの渋谷テイクオフ7。近所のリハーサルスタジオで小さな音で直前練習ののち、テイクオフ7に到着。

 

ここがそこ。娯楽の殿堂。

 

僕はベースケースを使わずに、いつもむき出しで持ち運んでおります。

 

入るとすでに他のバンドのリハーサルが始まっていました。

 

で、今回はヒジョーにナイスなバンドを発見。いつもBluedogsはスタートの1時間でやるのですが、その次に出るバンドのリハーサルを聴いたところ、これが最高でした。思わず踊りました。若者が多いテイクオフ7には珍しく、おそらく同世代。Doobieをやっていらしたのですが、これがイイ。ドラムの方がチャーリー・ワッツみたいなイイ味を出していらっしゃいました。

 

で、例によって、提供はアデランス。楽屋で髪を伸ばします。

 

伊藤部長おん自ら装着してくださいました。

 

今回はアデランスチームにプロモーション用の撮影に入っていただきましたので専門家に装着していただきましたが、ごく簡単な作業なので普段は自分でやっています。

 

よいしょっと。

 

ばっちりです。気分はロバート・プラント。

 

アデランスの津村社長にもお越しいただきました。津村さんはご自身でもかつてバンドをやっていらっしゃいました。「何をやっていたんですか?」と聞くと、「キャロル!」と即答。よーく分かります。

 

アデランス、No. 1! ロックバンドをやる大人はアデランスで気分を出す。これがこれからのスタンダード。

 

で、リハーサルに入ります。ご覧ください。Bluedogsの美点、それは足元のエフェクター一切なし。すべてアンプ直結。

 

ツインリードギターの構成で、いずれもレスポール。当然ですけど。ギターその1はシャルマー(マーシャル)直結。当たり前ですけど。その2はフェンダーのオールドのベースマン。それにブライアン・セッツアー愛用で知られる名器、ローランドのテープエコーがかましてあります。テープエコーをプリアンプ的に使うのがイイね。それにしてもこの骨董的機械、いつまでもつのでしょうか。

 

で、ベースの僕はいつものようにアンペグにプレべを直結。トーンはオールフラット。

 

出音を確認しつつ、リハーサルはスカッと終了。

 

本番まで休憩のひととき。スモーキン・ブギ。

 

Bluedogsのステージは曲によってダンサーズ、Zumba Youの皆さんが入ります。

 

で、17:00に始まり始まり。

 

いつものようにブギーの名曲"C' Mon"から。

 

 

ついにテイクオフ7がフルハウス。満員御礼になりました。これには驚いた。ありがたき幸せ。

 

 

大好きなGrand Funkの"Rock and Roll Soul"。「井手隊長バンド」の井手隊長も大いに乗ってくださいました。

 

盛り上がってきましたよ。

 

 

 

 

 

で、今回ひときわ気持ちよかったのが、Youさんに歌ってもらったAC/DCの"High Voltage"。これは過呼吸になりました。失神寸前。

 

 

アンコールも勝手にやってめでたく終了。

 

いやー、気持ちよかった。

 

文化放送でお世話になった井手隊長と白鳥さん。次回も実演版瞬間音楽をやりたいと思います。

 

以上、気持ちよくさせてくださった犠牲者(=オーディエンス)の方々に深くお礼を申し上げ、報告とさせていただきます。

ちょっと聞いてください。

 

僕の所属バンドBluedogsが久々にライブをやります。結成30有余年。種目はロック。50代のメンバーがティーンエイジャーだったころに痺れまくった70sのロックの名曲をいまでも演奏しています。

 

 

今回もBeatles, Grand Funk, AC/DC, Purple, Maiden, Whitesnakeなど厳選した名曲をお届けします。文化放送のNewsMasters Tokyoでやらしてもらっていた「瞬間音楽」の実演版も。

 

4/20(土)16:45スタート。場所はいつもの渋谷テイクオフ7。18:00までにはきっちり終了いたしますので、その後のご家族、お友達とのお食事にもスムースにおいでいただけます。ご用とお急ぎでない方、とくにそのころのロック・ミュージックがお好きな方、ぜひお越しください。テイクオフ7でお目にかかりたく存じます。

 

ということで、電通の安田部長、いかがでしょうか。

 

渋谷テイクオフ7|渋谷区宇田川町32‐12

文化放送の朝のニュース番組、The NewsMasters Tokyoにこの2年ほど週1回、ニュース解説で出ておりました。この番組は今月いっぱいで終了となりますが、なかなか面白いお仕事でした。早朝の仕事はほかの業務とぶつからないし、早寝早起きの生活リズムキーパーにもなりました。

 

で、個人的にとくに楽しかったのが「楠木建の瞬間音楽」コーナー。どういうものかと申しますと、僕の好きな音楽の特定の瞬間(例えば、Deep Purple "Strange Kind Of Woman"の第1コーラス終了時に入るIan Paiceのドラムフィル)を手前勝手な解説とともに繰り返し聞く、という代物。今週もやります。当然ですけど。火曜日3月19日8時台、美味しいやつを仕込んでおります。当たり前ですけど。

 

この「瞬間音楽」と並ぶ僕の音楽演奏/鑑賞趣味の特徴として、「垂直音楽」というのがございます。どういうことかというと、


自分のスキな音楽を聴く

聴くだけでなく踊ってみる

踊るだけでなく歌ってみる

歌うだけでなくBluedogs(という僕が所属のバンド)で演奏してみる

演奏するだけでなくライブで実演してみる

実演するだけでなくスタジオでレコーディングしてみる

レコーディングするだけでなく出来上がったCDを自宅のオーディオ機器システムで聴いてみる

聴くだけでなく踊ってみる……(以下、無限ループ)

 

という楽しみ方。垂直的に延々とつながっていくから垂直音楽。

 

 

で、この度は2019年現在の僕の垂直音楽システムについて、ご紹介したく存じます。起点は演奏。そこから順次システムの川下へと流れてまいりましょう。

 

まずは入力。それは指。僕の場合、楽器がエレクトリックベースですので、手の指で弦を弾くところから始まります。

 

これがそれ。弦を弾く方の右手。通常は人差し指と中指の2本弾きですが、曲によっては親指でいかりや長介奏法を用います。

 

で、左手で弦を押さえる。僕の場合、身長(182㎝)のわりに手がヒジョーに小さいので苦労します。1フレットに指を1本ずつではなく、できるだけ小指と薬指でひとつのフレットを押さえて力が入るようにしています。ジャズの人はこういう押さえ方が多いと思うのですが、ロックでは珍しいかも。ジャコ・パストリアスが教則ビデオでそうしろ!といっていたので昔からこういう押さえ方が身につきました。

 

で、次は弦。弦は永遠の定番、ダダリオのニッケル弦。0.45-0.65-0.80-1.00のレギュラーライトゲージを使っています。

 

「ダダリオ ベース弦」の画像検索結果

これがそれ。太い音が出したいので、本来は0.50から始まるミディアムゲージを使いたいのですが、長く弾いていると疲れるので50歳を超えてからこちらになりました。あまり弦交換はしません。

 

で、弦の振動をとらえるベース本体。若いころはいろいろととっかえひっかえしていたのですが、この10年以上はFredom Custom Guitar Reaserchという東京の工房のPrecision Bassを使い続けております。

 

これがそれ。右側。ピックアップはVoodooのPB Hotというオーバーワインドしたモデルを使っています。太くてパンチある音がたまりません。これホント。左のは同じFreedomのJazz Bass。こちらはフレットレス仕様。レコーディングではしばしば使いますが、ライブはプレべ一本です。

 

で、次はケーブル。Nude Cableという日本のメーカーのベース用ケーブルを愛用しています。

 

「nude cable bass」の画像検索結果

 

これがそれ。ストレートな音。ライブでの信頼性もばっちり。

 

で、ここがポイントなのですが、エフェクターは無使用。音は無添加を旨としておりまして、ベースアンプに直結します。アンプはとにかくAmpeg。太くコシのあるサウンド。これ以外は考えられません。リハーサルスタジオやライブハウスにAmpegがあるときはそれを使いますが、ない場合は自宅で使用しているPF-500を持っていきます。

 

これがそれ。ベストはAmpegのチューブアンプ、SVT-CLなのですが、これはとにかく重くて持ち運びや設置が困難。PF-500は小型軽量のDクラスアンプなのですが、これでも十分にAmpegの音。しばらく前は同じシリーズのPF-350という350ワットのを使っていて、こちらのほうがツマミの数が少なくシンプルな構成がよろしいのですが、Bluedogsのライブは音がデカいのでパワーが足りず、買い換えました。500ワットでツマミがメイン、ゲインの2つしかついていない(トーンコントロールはすべてフラットで固定)のが欲しいものです。

 

で、自宅ではキャビネットはAmpeg Micro CLという小型アンプのを流用しています。

 

これがそれ。ルックスはCLのキャビネットっぽいのですが、高さは61㎝しかありません。自宅演奏用のアップはヘッドもMicro CLを使っていましたが、こちらは動作不安定かつ音も今一つなので使うのを止めました。

 

で、後述するシステムで出す音楽に合わせてベースを弾くというわけですが、家人在宅時や夜に音が出せないときはヘッドフォンをAmpegのヘッドにつなぎ、音楽とベース音をミックスして聴いています。ヘッドフォンはもちろん業務用標準器のSONYのMDR-CD900STスタジオモニター。どこのスタジオに行ってもヘッドフォンはとにかくこれなので、家でもノーチョイスでこれを使い続けています。

 

これがそれ。素晴らしい工業製品。これでないとそれぞれの楽器の音が聴き分けられない。

 

で、自宅演奏の場合はだいたいオーディエンスがいます。

 

これがそれ。お蝶さん。必ずといっていいほど座って聴いています。

 

で、以下はスタジオやライブの場合。Ampegの先は現場のシステムにお任せなのですが、繰り返し申し上げるように、エフェクターはなし。これ基本にして原理原則。

 

ライブをやっている渋谷TAKE OFF 7でのBluedogsのステージセッティング。ベースはもとより、ギターもきれいさっぱりノーエフェクト(ただし、ワウだけは許容)。

 

で、好きな曲を好きなように演奏して気持ちよくなるという次第です。

 

これがそれ。いやー、ロックってイイですね!

 

で、以下は自分たちでレコーディングした音源(アズウェルアズ、もちろん人様のさまざまな曲)を聴くための自宅の再生システムです。今年に入って思うところあり音楽再生システムを大きく入れ替えました。去年まではMcIntoshのCDとアンプをmusikelectronic geithain ME100という旧東ドイツのスタジオモニターのメーカーのスピーカーにつないでおりました。もともとレコーディングスタジオっぽい音で聞きたいのでスピーカーはスタジオモニター、濃い音が好きなのでアンプはMcIntoshを使っていたのですが、もっとストレートなスタジオの音にしたかったんですね、これが。

 

で、ケーブルを含めて全部売り払って、Genelecのパワーアンプが入った業務用スタジオモニターの定番、8350Aを導入いたしました。

 

これがそれ。さすがに多くのスタジオで使われている(文化放送のNewsMastersのスタジオもGenelecを使用。当然ですけど)だけあって、これぞスタジオのポストプロダクションという音が愉しめます。パワーも低温もバッチリ。これはホントにイイ。音楽を聴く時間が増えました。


スタジオモニターは自宅で聴くと疲れるという意見をよく耳にしますが、そんなことはまったくございません。大きな音で熟聴しても、小さな音でBGMとして流していても、むしろGenelecは自然な鳴り方で耳に心地よろしゅうございます。

 

アンプが必要なくなったので、GenelecをMYTEK Digital社のBrooklyn DAC+というD/Aコンバータに直結、音源はPCからUSBケーブルでとっています。

 

これがそれ。MYTEK Digitalにしても元来はスタジオ業務用のメーカー。装飾のないストレートかつ元気な音が出ます。このDACと8350Aでもう十分。オーディオ趣味はもうやめた。前はケーブルもそれなりに凝ったものを選んでいましたが、思えばずいぶん無駄遣いをしたものです。これを機会にすべてBeldenの質実剛健な業務用のそっけないやつに替えました。

 

で、PCの音楽再生ソフトはMusicBee。iTunesはとても使いにくく、アップルユーザ以外にとっては意図的に不親切な仕様になっていると思います。 MusicBeeは多様なフォーマットに対しておおらかで、音楽好きの気持ちをよくわかった設計。フォーマットはFLACにしています。

 

かくして、自分がスキな曲を自分で演奏し、レコーディングし、再生し、その曲がますますスキになり、また演奏したくなるという垂直音楽の無限ループが今日も作動しているのでありました。

 

音楽をスマートフォンからイヤホンで聴くだけという向きも多い昨近ではありますが、これは実にもったいない。音楽を好きな方におかれましては、PC→DAC(これは何でもいい)→Genelecのパワードモニターという聴き方を推奨いたします。これまでに聴いていた音が何だったのかと思うほど、豊かな音楽体験が得られることでしょう。当然ですけど。瞬間音楽にも最適です。当たり前ですけど。

 

ということで、電通の安田部長、いかがでしょうか。

気に入ったものを長く使い続ける。壊れたら同じものを補充。これを消費の原理原則としておりまして、新しいモノを買うことが少ないのですが、久々にイイ買い物をいたしましたので、ここにご報告します。

 

ベース(やギター)のチューナーといたしましては、かつては定番の名品、BOSSのTUを使っておりました。「BOSS TU-8」の画像検索結果

これがそれ。2000年ごろのライブ会場で目撃したのですが、マーカス・ミラーもこれを使用していた。

 

こういう古典的チューナーはアンプのTUNER端子にケーブルをつないで使用するわけですが、設置が面倒なので、しばらく前からネック部分にとりつけるクリップタイプに変更。最も標準的なKORG PC-1というのをしばらく使っておりました。

 

KORG クリップ式チューナー pitchclip ピッチクリップ ギター/ベース用 PC-1 

これがそれ。

 

ところが、これはいま一つ視認性が悪く、とくにライブのステージ上ではチューニングしにくいんですね、ええ。で、どうしたものかと思っていたところ、逸品を見つけました。tc electronic社製のPOLYTUNE CLIPというモノです。

 

「POLYTUNE CLIP」の画像検索結果 

これがそれ。

 

ベースはプレべ、アンプはAmpegという僕にとって、tc electronicというと現代的なチャラチャラしたメーカーというイメージがあって敬遠していたのですが、このPOLYTUNEはヒジョーに視認性が良く、ステージでちゃちゃっと調弦するのに好適です。チューニングのストレスが一気に軽減されました。UIの大切さを知りました。

 

Bluedogsでは全員高齢化のため、次回ライブからついにチューニングを半音落とすことになりました。ノーマルだと"You Keep On Moving"の上のパート(by Glenn Hughes)の声が出ません。自宅練習はノーマルチューニングなので、リハーサルスタジオに入ると半音落とします。ますますチューニングの回数が増えるので、ありがたい限りです。

 

毎年年初に掲示した目標を達成したかどうかをレビューしているわけですが、2018年の3大目標は以下の通りでした。

 

1.77キロを強く意識する

意識するだけなのは同じですが、来年は「強く」という副詞を入れてみることにしました。これで愚行は減ることでしょう(最近の愚行としては、チートスのアメリカンバージョンの大袋とこれまたアメリカンな塩味たっぷりのカクテルピーナッツの缶を成城石井で購入してよどみなく数日で消費、というのがありました。日本のチートスは味つけが上品でよろしくないですね、ええ。アメリカン・チートスこそ最凶のジャンクフード)。

 

2.朝と夜のストレッチ&セルフマッサージのルーティン化

ほぼ毎日やっているのですが、寝る前のセルフマッサージと起床後すぐのストレッチをきっちりとルーティンとして定着させとうございます。こういうことは時間を含めてルーティン化することが大切なような気がします。後期中年生活におきましては、とにかくリズムとグルーヴが大切。リズムキープなきところにグルーヴはなし。

 

3.勉強量を増やす

アウトプットなきインプットは意味がない、最終製品に加工しない部品や素材が工場(つまりは僕のアタマの中)に滞留するのはよろしくない、という信念のもと、この数年はアウトプットとつながらない勉強を意識的に排除する傾向にありました。基本的な考え方は変わらないのですが、これまた「過ぎたるは及ばざるが如し」のような気がしてきたので、もちろんアウトプットにつながるかどうかの見極めをした上で勉強することが大前提とはなりますが、来年は勉強量を50%(当社比)ほど増量させてみようと思います。そのためには日常生活のゆとりが大切。いよいよ無駄なことをせず、肩甲骨を締めた姿勢で、ゆっくりと勉強してきっちり考える状態の時間を増やしたいと存じます。

 

結果は――。1については例年通り「意識する」だけなのでやすやすと達成。もちろん体重は減りませんでしたが、「意識している」おかげで増えることもなし。これで十分。2もバッチリ達成。肩甲骨をやわらかくしておくこと。これがすべての基本だということに気づきまくりやがりました。3はまあまあ達成。50%(当社比)とはいきませんでしたが、15%ぐらいは増量できた気がいたします。ま、昨年は僕としてはわりとよく働いたので、依然としてアウトプット先行でした。もっと勉強が必要です。

 

ということで、2勝1分でした。さすがに好成績。意図的に安易な目標を設定しているだけのことはあります。

 

で、今年の3大目標は以下のように設定いたしました。

 

1.77キロを軽く意識する。

強く意識しても軽く意識しても結果は変わらないので、この際「軽く意識する」としておこう。それにしても77キロになりたいものです。いつの日か、意識しているだけで77キロになれると楽観しています。

 

2.(もう少し)人と会う

この数年、あまりにも仕事以外で人に会うことが少なかったため、本年は親しい人ともう少し私的に会う機会をつくりたいと思います。

 

3.本を2冊出す

1冊はすでに原稿を書き終えているので確定的ですが、問題はもう1冊。構想5年の本があるのですが、執筆が延び延びになっていて出版社の方をお待たせしているので、今年こそ書きたいと思います。

 

いつになくハードコアな目標設定をしてしまいました。果たしてどうなるのか、年末のレビューを乞うご期待。

 

今年はいよいよブログを書く頻度が低下しそうなので、もう1つ目標を追加しておきます。

 

4.少なくとも10本のブログ記事を書く。

これを含めてすでに今年は2本書いたので、あと8本。われながら挑戦的な目標設定です。

 

ということで、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

ハゲましておめでとうございます。

 

今年の仕事始めは昨年と同様、浜松町は文化放送のThe News Mastersの生放送でした。ただし今年は元日元旦。僕が担当している火曜日がたまたま今年は元日だったため、朝6時に家を出て、6時半にはスタジオ入り。

 

ここがそこ。

 

しゃべるところのモニターはYAMAHAなのですが、ミキサー室のラージモニターはGENELEC。当然ですけど。これ最高。当たり前ですけど。

 

普段は8時からの1時間なのですが、本日は元日につき、7時からの2時間丸々出演。ただし、通常のようなニュース解説はなし。音楽を中心に、タケ小山さん・西川アナウンサーとのリラックスしたトークとなりました。タケ・ケン歌合戦ということで、お互いに4曲ずつ選曲してお届けしました。

 

この方々がその方々。

 

僕が選んだのは、

And Your Bird Can Sing (The Beatles)

Any Way You Want It (Journey)

Superstition (Stevie Wonder)

Get Ready (The Temptations)

です。

 

で、8時台は「楠木建の瞬間音楽」というコーナーをやらせてもらっておりまして、軽音楽のグッとくるある瞬間に集中して楽しむという僕の趣味の音楽鑑賞法をリスナーの方々に押しつけております。本年一発目の瞬間音楽は、Bluedogsの音源から"Superstition~Purple Haze”のメドレーを放送していただきました。「その瞬間」はボーカルの河村隆さんの"What?"というシャウトというか奇声。これ、何を言っているのか今までいまひとつ判然としなかったのですが、この日の夜の親族の集い(河村氏は僕の実弟)で本人に確認したところ、"What?"で間違いありませんでした。

 

ディレクターの村田さんを始め、番組スタッフの方々に新年のご挨拶をしてからガラガラの首都高をぶっ飛ばして帰宅いたしました。

 

この方がその方。

 

このあとしばらくお正月休み。本格的な仕事の始動は週明け決曜日からとなります。

 

皆さまにおかれましては、平和のお正月をお迎えのこととお慶びもうしあげます。

 

 

 

酒とバラの日々(The Days of Wine and Roses)という洒落た歌がございましたが、後期中年の当方にしてみればそれどころではございません。介護とカレーの日々。

 

この年回りのお勤め、それはなんといっても親の介護。実と義理の親が死にそうで死なず、4名とも生存しております。このうち実母と義父の状況が悪く、家人は家外人となり実家で介護、僕は自宅で仕事と介護のワーク介護バランスをイイ感じで追求。ビバ!高齢化社会。

 

S22はとっくに家を出て独立の居を構えておりまして、全員バラバラ。8時だよ、全員バラバラ。ビバ!一家離散。

 

仕事から帰ってきて一人分の食事を作って独りで食べるわけですが、これもまたオツなものですね。手っ取り早く作って食べて本でも読みたいとなると、夜ご飯の真打はレトルトカレー。

 

昔は松山先生のボンカレーしかなかったのですが、いまは鷺沼のスーパーに行くとありとあらゆる種類のレトルトカレーが手に入ります。とくにお気に入りのが「カリーライス専門店エチオピア ビーフカリー」と「小野員裕の鳥肌の立つカレー」。どちらもとてもおいしゅうございます。

 

前者はスカッと辛いのが魅力。普通バージョンでも相当に辛い。赤パッケージの激辛バージョンもあるのですが、これは試したところあまりに辛すぎるので、普通バージョンを利用しています。甘酢につけたラッキョウと食べる。当然ですけど。

 

これがそれ。

 

後者はキーマカレー。パッケージの惹句がやたらに気合が入っていまして、小野さんという方はカレーの専門家だそうで、「決して味には妥協を許さない男」。「カレーの旨さは作り手の執念で決まる」と断言。「カレー専門店の味を超えるレトルトカレーが可能であることを証明してみたかった」とあります。

 

これがそれ。気合十分。

 

実際に証明できていると思います。これ、ホントに美味しいんですよ、ええ。こちらも僕の好みの辛さで、「鳥肌が立つ」とまではいきませんが、食べ終わると汗が出ます。ラッキョウはマスト。当たり前ですけど。

 

仕事だ介護だといろいろとあっても、美味しいものが一人分でもスキなときに手軽に食べられる世の中、つくづくありがたいものだと思います。

 

ということで、電通の安田部長、いかがでしょうか。